対話編「現状維持と決断と」

1:このままアルバイトを続ける訳にもいかない。かと言って辞めれば最低のリスクさえも取れない。知識の投資も経験も得られなくなる。

2:でもパソコン買ったじゃないか。あれ一台でどうにかする方法考えろよ。

1:アイデアマンね。アイデア出すには相当の時間も要することの忘れちゃいかんよ。ちなみにアイデアを生み出す場所というのはほとんどの人がシャワー中らしい。シャワーで思考が分散するからシナプスの結合脳全体で起こって点と点でつながるのだろう。そうは言ってもアイデアも結局、量じゃない?

2:量なの?センスじゃないの?

1:センスも量だよ。ミュージシャンの家はでかいコンポにCDだらけじゃないか。

2:確かに。まあそれは置いといてアルバイト辞めてどうすんだよ。

1:続けながら副業ってのも良いけどね。それが上手くいけば起業的な。

2:副業ってなにすんだよ。

1:やっぱプログラミングでしょ。

2:お前はミーハーだな。自分に出来ること考えろよ

3:海外行こうぜ〜

1:海外ね。新しい発見が多い分。複雑なことも多い。どうやって食べていくかもわからない。

3:アメリカ、中国とかじゃなくてもさー、アフリカとか言ってさー、お前のキモい音楽やってくれば良いんじゃね。

1:あー。アリかも。あえてのアフリカってのが良いよね。僕の音楽があそこでは一番輝ける可能性もあるしね。

2:プログラミングの話はどうなんだよ。

1:ITベンチャーが多い東京で修行したいよね。自分なんか雇われるかって話なんだけど、そこは徹底した分析と努力と多少の妥協しかないでしょ。雇われないならフリーでやれば良いし。

2:お前は楽観的なんだよ。今後なにあるかわかんないぞ。エンジニアだって飽和する。まあまだ人手不足だと言われているけどな。コロナみたいなんがまたくるかもしれないだろ。

1:くる前提で準備だよ。いくらアルバイトで飲食の経験があるからって今まで通りの何の変哲もない飲食業なんか営めない。リモートワークできるというか。どこでも稼げるような、時間と場所を選ばない仕事があれば作りたいけどね。

2:お前は理想論ばかりで現実は?具体的事象は?

1:これだって現実的だろ。

2:それは実現すればの話。お前がエンジニアになっても食っていけないかもしれない。東京へ出ても、誰にも相手されないかもしれない。生活できなくて家のない暮らしかもしれない。それも想定しろよってこと。

1:まあそうだけど。

3:海外物価安くて良いんじゃね。東京高いし。家賃だけで金、飛ぶじゃん。

1:今まで坊ちゃん生活だったから、貧乏もありだけどね。一度くらいは。

2:そんで今は独学でどこまでやんだよ。

1:自分で他人に役に立つサービスを作る。

4:結局は今できることに注目しないとね。

1、2、3:あんた最後の方に出てきやがって。

2:てかそもそも家を出ていく意味あるか?

1:んー言われてみれば。家族に迷惑掛けたくないんだよ。いつまでも親のすね中途半端にかじってるより、独り立ちして街ゆく人のアキレス腱かじる方が強くなれる気がするんだ。

2:お前は全部一人でやろうとする。

1:他人にも頼るよ。

5:はい!辞めっ!

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